プログラマーとして働いていれば、何かしらの資格を取得しているかもしれません。その資格は、あなたが転職活動をするときにアピールポイントになる可能性があります。

しかし、どんな資格でもよいわけではありません。求人によってアピールできる場合と、そこまでアピールポイントにならない場合があります。

ここでは、プログラマーが転職するときに有利になる資格について、実際の求人例を紹介しながら解説していきます。

プログラマーの転職に資格は基本的に必須ではない

まず大前提を確認しておきましょう。それは、「プログラマーとして働くために資格は必要ない」ということです。

つまり、資格がなくてもプログラマーの転職は実現できます。実際の求人票でも、転職時に資格を求める求人は少ないです。

例えば、下に示すモリパワー株式会社の求人では、webシステム開発を担当するプログラマーを募集しています。求人の応募条件にはプログラミングかシステム開発の業務経験が挙げられていますが、資格は不問と記載されています。

モリパワー社は、新潟県新潟市にオフィスがある企業です。Webシステム開発やスマートフォンアプリ開発などを中心に展開しているIT企業です。

資格が不問ということは、資格がなくても全く問題ありません。無資格であっても、マイナス評価されることもありません。

プログラマーが取得を目指す資格のなかには、特定のプログラミング言語に特化した資格もあります。代表的なものは、以下の5つです。

  • Oracle認定Javaプログラマ(OCJP)
  • PHP技術者認定試験
  • Ruby技術者認定試験
  • Pythonエンジニア認定試験
  • HTML5プロフェッショナル認定試験

そして、プログラマーの求人のなかには、特定のプログラミング言語に特化した人材を募集していることもあります。

下に示す株式会社WEBLAの求人では、PHPプログラマーを募集しています。WEBLA社は、東京都千代田区にオフィスがあるWEB制作会社です。

PHPのスキルを証明できる資格に、PHP技術者認定試験があります。しかし、WEBLA社の求人では、PHP技術者認定試験について記載がありません。求人票に記載がないということは、資格がなくても採用に全く影響はないです。

一方で、求人票に挙げられている条件は、特定の業務経験だけです。つまり、資格よりもPHPでのプログラミング経験やスキルの方が重要視されているということです。

このような求人で、特定のプログラミング言語に特化した資格を取得していれば、採用担当者の目に留まり、プラス評価を得ることができる可能性はあります。もし資格があれば、履歴書や職務経歴書に記載して、あなたの知識・スキルをアピールすればよいです。

もし資格がなくても、マイナス評価をされることはないので、そのまま転職活動を進めて問題ありません。

資格を持っていればスキルや学習意欲があることのアピールになる

では、プログラマーが転職するときに資格は無意味なのでしょうか。資格は、知識やスキルを持っていることの証明になります。

そのため、取得していればプラスの評価を得ることができます。求人票によっては、歓迎条件に資格が挙げられていることもあります。

例えば、下に示す株式会社インフォネットの求人では、基本情報技術者試験が歓迎条件の1つとして挙げられています。インフォネット社は、Web、AI、クラウドなどのサービス・システム開発を行っている企業です。本社は東京都千代田区にあり、福井県、佐賀県、大阪府にも支社を構えています。

基本情報技術者試験は、ITエンジニアに必要な基本的な知識・技能を試される試験です。

資格は歓迎条件なので、基本情報技術者試験を保有していなくても、この求人に応募することはできます。しかし、資格を持っていれば、より採用される可能性が高まります。

この求人のように、プログラマーを募集している求人で資格が求められる場合は、歓迎条件として挙げられていることがほとんどです。

まれに資格を必須条件に挙げている求人もある

冒頭で、プログラマーとして働くときに資格は必要ないことを確認しました。プログラマーを募集している求人でも、資格が必須条件に挙げられている求人はほぼありません。

しかし、ごくまれに必須条件として資格が求められる求人があるので、実例を紹介します。

次に紹介する株式会社アイティーインペルが出している求人では、基本情報技術者資格が必須条件の1つに挙げられています。

アイティーインペル社は、佐賀県佐賀市にオフィスを構えるSIerです。ソフトウェア開発、ホームページ制作、ネットワーク構築など幅広い事業を展開しています。

この求人では、将来的にシステムエンジニアとして顧客要件のヒアリングなども任せられる可能性があります。システムエンジニアへのキャリアアップのためにも、ある程度の知識・技術力を担保するために資格を求めていると考えられます。

図(NO2/仕事内容)

私の友人で、SIerでシステムエンジニアとして働いている人がいます。彼の会社は外部企業のプログラマーにシステム開発の一部を委託しており、プログラマーの保有資格について以下の話をしてくれました。

私の会社は、担当してもらうプログラマーの経歴書を提出してもらうようにしている。経験者であれば、基本情報技術者試験くらいは持っていないと依頼しない。

このように、資格はプログラマーとして働くための知識・技術力の証明になります。頻度は少ないですが、知識・技術力の担保のために資格が求人の必須条件に挙げられることもあります。

プログラマーが有利に転職するときの資格とは

では、プログラマーが転職をするときに有利になる資格にはどのようなものがあるのでしょうか。具体的な求人例を示しながら解説していきます。

基本情報技術者試験

最初に紹介するのは、基本情報技術者試験です。前の章でも触れましたが、基本情報技術者試験は、ITエンジニアに必要な基本的な知識・技能を試される試験です。

基本情報技術者試験は、プログラマーの多くが取得を目指す資格です。会社によっては、入社後の研修が終わった段階での基本情報技術者試験の取得を目指させる会社もあります。

そのように、基本情報技術者試験は、最低限の知識を担保する目的で求人票に記載されることもある資格です。

応用情報技術者試験

続いて紹介するのは、応用情報技術者試験です。応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験よりも高度な知識が求められる資格です。

下に紹介する株式会社コンピューターシステム研究所の求人では、応用情報技術者試験が歓迎条件の1つに挙げられています。

コンピューターシステム研究所は、福島県郡山市に拠点があるSIerです。業務系、制御系、Web系のソフトウェア開発を行っています。

私の友人でシステム開発に従事している人は全員、基本情報技術者試験は取得しています。しかし、応用情報技術者試験は、取得できていない人もいます。

応用情報技術者試験を取得していれば、IT関連の応用的な知識・技能を持っている証明になります。プログラマーが転職するときに、応用情報技術者試験は強みになる資格の1つです。

ベンダー系IT資格

ここまで紹介した基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は、いずれも国家資格です。最後に紹介するのは、民間資格のベンダー資格です。ここでは、求人例を2つ紹介します。

1つ目の求人は、株式会社メイシスから出されている求人です。この求人では、「ベンダー系IT資格」が歓迎条件に挙げられています。

メイシス社は、神奈川県横浜市に拠点があるITシステム会社です。

なお、下にメイシス社の求人の仕事内容欄を示しますが、採用後に担当する具体的な仕事内容・プログラミング言語についての記載はありません。

あなたがベンダー資格を取得していて得意とするプログラミング言語があれば、その領域の仕事を任されるかもしれません。一方で、資格によっては、企業が扱っていない領域の可能性もあり、企業から魅力的と感じてもらえない可能性もあります。

このような求人に応募するときには、あなたの得意なプログラミング言語の仕事があるかを確認するようにしましょう。仕事内容とあなたの保有資格がマッチすれば、資格をアピールすることができます。

2つ目の求人は、株式会社ダイテックから出されている求人です。この求人では、G検定、E資格、Pythonエンジニア認定試験が歓迎条件として挙げられています。ダイテック社は、広島県広島市に本社がある企業です。この求人では、山口県宇部市の事業所で働くITプログラマーを募集しています。

G検定とE資格は、ディープラーニングの基礎知識や理論を理解できているかを問われる資格です。Pythonエンジニア認定試験は、Pythonの専門知識を評価する試験です。

そして、ダイテック社の求人では、AI、AR、VRなどのデジタルコンテンツの開発を担当する人材を募集しています。

さきほどの応募条件で挙げられていたベンダー資格は、いずれも採用後に担当する仕事と直結する資格です。そのような資格を取得していれば、強いアピールポイントになります。

このようにベンダー資格は、担当する仕事内容に直接活かすことができるが大切です。

資格がなくても転職活動を進めることはできる

プログラマーが転職するときに保有していれば有利になる資格を紹介しました。これらの資格があれば、履歴書や職務経歴書に記載して、あなたの知識やスキルをアピールすることができます。

では、資格がないプログラマーは転職成功が難しいかというと、決してそのようなことはありません。

ごくまれに知識やスキルを担保する目的で資格が求められるプログラマー求人もありますが、基本的には資格がなくても問題なく採用されます。

あなたが今の時点で資格を取得していないのであれば、転職活動を優先することをお勧めします。そして、転職活動をしながら、資格取得を目指していることを企業にアピールしてください。

例えば、履歴書の免許・資格欄に以下のように記載すれば、あなたが今後資格を取得しようとしている意気込みをアピールできます。

免許・資格
20XX 7 ITパスポート 合格
20YY 5 基本情報技術者試験 合格
応用情報技術者試験 取得に向けて勉強中

資格取得を最優先に考えるのではなく、転職活動をしながら、資格取得を目指すようにしましょう。

まとめ

ここでは、プログラマーが転職するときに有利になる資格について解説しました。

プログラマーとして働くときに、資格は必要ありません。そのため、資格がなくても転職活動を進めることはできます。

プログラマーの求人でアピールになるのは、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、各種ベンダー資格です。すでに保有していれば、転職活動でアピールポイントになります。

資格を取得していなかったとしても、転職活動のために資格取得を目指す必要はありません。転職活動を最優先に考えましょう。


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