冷凍食品は長期保存ができる食品として、日本国民に身近な食品です。日本冷凍食品協会の報告では、国民1人当たりの冷凍食品の消費量は、年々増加しています。

食品には冷凍食品以外にもお菓子、麺類、飲料水など多くの種類があります。そのなかで、冷凍食品の開発に携わるためにはどのような求人に応募する必要があるのでしょうか。また、採用されるためにはどのような経験や資格が必要なのでしょうか。

ここではまず、冷凍食品の開発職の仕事内容について解説します。その後、転職活動のときに求められる経験や資格について順に紹介します。

冷凍食品開発の求人・仕事内容を理解する

まずは、冷凍食品の開発職の仕事内容について具体的な求人例を示して紹介します。

下の求人は、東京に本社があるイートアンド株式会社のものです。この求人では、群馬県にある関東工場で冷凍食品の研究開発・商品開発を担当する人材を募集しています。そして、この求人の仕事内容の欄を紹介します。

これらの仕事を担当し、新商品を開発していきます。

冷凍食品以外の開発にも携わる求人が多い

冷凍食品の開発職を募集している求人を紹介しましたが、実はそのような求人は少ないです。転職サイトで求人を検索すると、ほとんどの求人で冷凍食品以外の開発にも関わることが挙げられています。

実際の求人例を1例紹介します。この求人は、千葉県千葉市に本社があるフジフーズ株式会社のものです。フジフーズは主にセブンイレブンに商品を納めている食品メーカーです。

この求人の仕事内容の欄には、冷凍食品の開発以外に、コンビニメニュー全般の開発も担当することが記載されています。

フジフーズ社は冷凍食品以外にも多くの食品を開発しています。例えば、フジフーズ社のホームページには、下の写真のようにおにぎり、枝豆、牛丼などが紹介されています。

引用:事業について|フジフーズの事業|Fuji Foods RECRUITING SITEより

実際に食品メーカーで働いていても、単一の商品だけを担当することは稀です。複数の商品を掛け持ちで開発することが多いです。

このように、冷凍食品以外の開発にも携わる可能性が高いことを認識しておく必要があります。

転職で求められる経験・資格を理解する

では、実際に食品メーカーで冷凍食品の開発に携わるためには、どのような経験が求められるのでしょうか。転職活動を有利に進めるための資格はあるのでしょうか。

食品開発の経験があれば、冷凍食品開発の経験はなくてもよい

冒頭でも述べましたが、食品業界が取り扱っている商品は幅広いです。スーパーを一通り回れば、お菓子、麺類、パン、総菜など、多くの種類の商品が陳列されています。

実は、冷凍食品の開発に携わるために、冷凍食品の開発経験が求められることはありません。何らかの食品の開発経験があれば、求人に応募することができるのが実態です。

前の章で紹介したフジフーズ株式会社の求人は、以下のように食品業界での商品開発の経験だけが条件として挙げられています。

そして、この傾向は冷凍食品の開発・製造を主な事業としている企業でも共通します。

次に紹介する求人は、会社名は非公開ですが、群馬県に拠点がある一部上場冷凍食品メーカーのものです。

この求人の応募資格の欄にも、冷凍食品の開発経験は挙げられていません。食品業界の商品開発経験も歓迎条件であり、何かしらの商品開発経験があれば応募することができます。

あなたに冷凍食品の開発に携わった経験があれば、自信をもって転職活動をすることができます。しかし、何かしらの商品開発の経験があれば応募できる求人もあるので、根気強く応募できる求人を探しましょう。

栄養士の資格があれば開発未経験でも応募できる求人がある

冷凍食品の開発経験がなくても、求人によっては商品開発の経験があれば応募できることを紹介しました。では、商品開発の経験もない場合は、冷凍食品の商品開発職に転職することは難しいでしょうか。

実際に求人票を見ると、ほとんどの求人で「食品業界での商品開発の経験」または「商品開発の経験」が必須条件として挙げられています。ここまで紹介してきた求人も、すべて商品開発の経験が必須条件として挙げられていました。つまり、基本的には商品開発の経験が必須です。

ところが、求人数は少ないですが、商品開発の未経験者でも応募できる求人があります。そしてその場合は、栄養士の資格が求められます。

実際の求人例を示します。下に示す求人は、宮崎県宮崎市に本社がある株式会社マスコのものです。マスコ社は、ドレッシング事業と冷凍食品事業を展開しており、この求人は冷凍食品事業を担当する人材を募集しています。

そしてこの求人の「対象となる方」の欄には、栄養士資格があれば応募できることが記載されています。栄養士の資格があれば、食品の商品開発経験がなくても応募することができます。

まとめ

ここでは、冷凍食品の開発に携わるためのポイントについて解説しました。

まず、冷凍食品の開発だけを担当する求人は非常に少ないです。多くの求人で、冷凍食品以外の複数の食品も担当することを認識しておく必要があります。

このような特徴があるので、冷凍食品の開発に携わった経験が求められることはありません。ほとんどの求人は、食品の商品開発に携わった経験があれば応募することができます。

そして、採用は基本的にキャリア採用です。求人数は少ないですが、栄養士の資格があれば商品開発未経験でも応募できる求人もあります。

冷凍食品の開発職に転職するときには、以上の求人の特徴を理解して転職活動をするとよいです。

研究職や開発職で転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。転職サイトを利用しないで自力で求人を探すと、希望の条件の求人を探す作業だけでなく、細かい労働条件や年収の交渉もすべて自分でやらなければなりません。

一方で転職サイトに登録して、転職エージェントから求人を紹介してもらうと、非公開求人に出会うことができます。また、労働条件や年収の交渉もあなたの代わりに行ってくれます。

ただし、転職サイトによって特徴が異なります。例えば「取り扱っている求人が全国各地か、関東・関西だけか」「事前の面談場所は全国各地か、電話対応だけか」「40代以上でも利用できるか、30代までしか利用できないか」などの違いがあります。

これらを理解したうえで転職サイトを活用するようにしましょう。そこで、以下のページで転職サイトの特徴を解説しています。それぞれの転職サイトの違いを認識して活用することで、転職での失敗を防ぐことができます。