通勤の負担が減る、育児や介護との両立ができるなどの理由で、在宅勤務を希望するシステムエンジニアは多いです。それに合わせるように、在宅勤務・リモートワークを推進する企業も増えています。

しかし、自宅から一歩も出ることなくすべての業務が完結することは稀です。あなたが望む生活スタイルとリモートワークのスタイルが合致するかを十分に見極めなければなりません。

また、転職で在宅勤務が実現できたとしても、その後もずっと在宅勤務を続けることができるかはわかりません。

ここでは、システムエンジニアが転職で在宅勤務・リモートワークを実現させるための求人の探し方や、在宅勤務の注意点を解説します。

システムエンジニアの求人は在宅ワーク可能なものが多い

リモートワーク・在宅勤務は、多くの職種で導入が検討されてきました。そしてそのなかでも、システムエンジニアはリモートワークがやりやすい職種の1つです。

システム開発はパソコン作業が中心です。パソコン1台あれば、どこでも仕事をすることができます。

企業や担当プロジェクトによってはフルリモートも可能

ここではフルリモートを、原則出社をしなくてよい働き方として話をします。システムエンジニアは、企業や担当するプロジェクトによってはフルリモートで働くことも可能です。

例えば、次に紹介する株式会社アスキングの求人では、「フルリモート可」であることが記載されています。

図(NO2/トップ)

私の友人のなかにも、フルリモートで働いているwebエンジニアがいます。彼は、オフィスに出社するのは月に1回もありません。

 

突発的に顧客を訪問する事例が生じることもある

システム開発だけを行っていれば、基本的に自宅で作業することができます。しかし、システムエンジニアの仕事は、システム開発だけではありません。

開発したシステムを導入した顧客を訪問して、状況を確認したり、必要に応じてメンテナンスをしなければならないこともあります。このような作業が必要な場合は、出社せざるを得ません。

例えば、下に紹介するマクロシステム株式会社の求人で採用されると、官公庁案件か医療系案件のいずれかを担当することになります。基本的には在宅勤務で、自宅で開発業務を行うことができます。

図(NO1/仕事内容)

しかし、この求人の勤務地の欄には、以下のように記載されています。担当する案件によっては、医療機関や大学施設などを直接訪問して、状況確認や作業を行う場合があります。

図(NO1/勤務地)

 

エピソード紹介

 

また、このマクロシステム社の求人には、必要に応じて本社に出社することが記載されていました。

図(NO1/勤務地)

この求人には、どのような場合に出社する必要があるかが記載されていません。

次の章でくわしく紹介しますが、フルリモートで働くことはかなり難しいです。どうしても時々会社に出社せざるを得ないことが生じます。

リモートワークのデメリット・注意点を確認しておく

リモートワークをするメリットは大きいです。自宅に居ながら仕事ができ、目の前に職場の人がいないので気を遣うことなく作業ができます。

しかし、リモートワークは何でも自由にできるわけではありません。また、状況によってはオフィスに出社しなければならないこともあります。

そのような注意点を把握したうえで、本当にリモートワークを希望するのかを改めて考えてみてください。

担当するプロジェクトは変わる可能性がある

転職でリモートワークができる会社に転職し、担当するプロジェクトがリモートワーク対応可であれば、転職直後からリモートワークで仕事ができます。

しかし、その担当するプロジェクトがずっと続くかは、転職する時点ではわかりません。短い場合は、転職して数カ月でプロジェクトが終わってしまう可能性もあります。

また、プロジェクトは終わらなくても、あなたが別のプロジェクトに担当が変わる可能性があります。そして、新しく担当することになるプロジェクトがリモートワーク対応不可であれば、オフィスや客先に出勤して仕事をしなければなりません。

例えば、次に紹介する株式会社ロックシステムの求人では、リモート率が6割と記載されています。ロックシステム社は、大阪府大阪市に本社を構える企業です。この求人では、Web・オープン系システムやスマホアプリの開発に従事する人材を募集しています。

図(NO3/トップ)

この求人には、リモート率6割についてさらに詳細な記載がありました。下のように、フルリモート3割、たまに出社が3割、出社が4割です。つまり、4割の社員はオフィスに出社しています。

図(NO3/勤務地)

転職時はフルリモートか基本リモートワークのプロジェクトを任されるかもしれません。しかし、その後いつまでそのプロジェクトを担当できるかはわかりません。この企業であれば、リモートワークができない4割になる可能性が残り続けることになります。

 

パソコン1台で仕事が完結しない場合は、必要時に出勤しなければならない

リモートワークといっても、すべての業務が自宅にいて完結することは稀です。

システムエンジニアの仕事は、システム開発から運用の工程までありますが、どうしても対人業務を行わなければならないことはあります。

例えば、下に紹介する日機装株式会社の求人では、これまでの求人と同様に「在宅勤務」と記載されています。しかし、仕事内容のなかには、「営業と同行し、技術的内容のプレゼン」と「顧客との技術的やり取り」が含まれています。

図(NO4/仕事内容)

営業との同行は、在宅勤務では不可能です。どうしても顧客を訪問せざるを得ません。

また、顧客との技術的なやり取りも、電話やオンライン会議だけでは完結できないこともあります。この求人では、医療機器の通信システムエンジニアを募集しているので、顧客は病院の看護師や技師です。

必要に応じて、直接顧客を訪問しなければなりません。

前の章でフルリモートで働いている友人を紹介しました。彼も、全く出社しないですべての業務が自宅で完結するわけではありません。どうしても出社しなければならないことは時々あります。具体的には、以下のような場面で出社することがあります。

  • 書類に印鑑を押す
  • 持ち出し禁の書類に目を通す必要がある

これらの時は、出社して仕事をしています。

また彼は、現在管理職の立場で働いています。部下が数名いますが、部下の悩み相談を受けるときには出社していると教えてくれました。

社内の業務連絡や顧客との打ち合わせはすべてオンラインで事足りています。しかし、どうしても対面の方が気持ちが伝わると考えるときには、出社して直接会って話をしていると教えてくれました。

スケジュールが決められていたり、自宅に居ながら監視されたりすることがある

在宅勤務・リモートワークは、自宅で作業ができます。決められた時間にオフィスに出社する必要はありません。

では、自宅で何時から仕事を始めてもよく、何時まで仕事をしなければならないという決まりはあるのでしょうか。

会社によっては、オフィスで働いているときと同様にタイムスケジュールが決められていることもあります。

下に紹介するシスココンサルティング株式会社の求人では、オープン系のシステム開発に携わる人材を募集しています。そして、シスココンサルティング社の求人では、在宅勤務の場合も9時に朝礼をし、17時半に終礼を行うことが記載されています。

図(NO5/勤務時間)

 

あなたの望む働き方を実現できる求人を探す

在宅勤務を実施している企業は、転職サイトで求人を探すとたくさんみつかります。

大手転職サイトのdodaで、実施に「システムエンジニア 在宅勤務」「システムエンジニア リモートワーク」「システムエンジニア テレワーク」「システムエンジニア フルリモート」のキーワードで求人を検索した結果が、下の表です。なお、「システムエンジニア」で求人を検索すると、約4000件の求人がヒットします。

キーワード

ヒットした求人数

(件)

システムエンジニア 在宅勤務 2579
システムエンジニア リモートワーク 2527
システムエンジニア テレワーク 433
システムエンジニア フルリモート 259

多くの企業が在宅勤務を推進していることがわかります。また、ヒットする求人数からも、フルリモートで働くことは難しいことが分かります。

これらの中から、あなたが希望する働き方ができる企業を探すのは、非常に骨の折れる作業です。

まとめ

ここでは、システムエンジニアが在宅勤務・リモートワークで働く求人に転職するときのポイントについて解説しました。


研究職や開発職で転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。転職サイトを利用しないで自力で求人を探すと、希望の条件の求人を探す作業だけでなく、細かい労働条件や年収の交渉もすべて自分でやらなければなりません。

一方で転職サイトに登録して、転職エージェントから求人を紹介してもらうと、非公開求人に出会うことができます。また、労働条件や年収の交渉もあなたの代わりに行ってくれます。

ただし、転職サイトによって特徴が異なります。例えば「取り扱っている求人が全国各地か、関東・関西だけか」「事前の面談場所は全国各地か、電話対応だけか」「40代以上でも利用できるか、30代までしか利用できないか」などの違いがあります。

これらを理解したうえで転職サイトを活用するようにしましょう。そこで、以下のページで転職サイトの特徴を解説しています。それぞれの転職サイトの違いを認識して活用することで、転職での失敗を防ぐことができます。