研究職や開発職で転職活動をするときに、ほとんどの人が転職エージェントを利用します。転職エージェントは数多く存在しますが、研究職や開発職で転職を検討している人が利用する転職エージェントの1つに「type転職エージェント」があります。
転職エージェントは会社ごとに取り扱っている求人の勤務地、応募対象年齢などが異なります。これらの特徴を把握して転職エージェントを利用しなければ、あなたが納得できる条件の求人を紹介してもらうことはできません。
ここでは、type転職エージェントの評判、口コミや特徴について、私が利用したときの実体験も含めて紹介します。
もくじ
type転職エージェントの特徴と強み
まず、type転職エージェントの名前を知っている人は少ないのではないでしょうか。type転職エージェントは大手転職サイトのdoda、マイナビなどと比べると知名度は劣っています。
ただし、type転職エージェントは取り扱う求人の条件を絞ることで、独自の強みをもつ転職エージェントです。
東京を中心とした一都三県の求人に特化している
type転職エージェントの最大の特徴は、取り扱う求人の立地です。取り扱っている求人のほとんどが関東地区に集中しています。
type転職エージェントが取り扱う求人の数を就職先のエリアごとにまとめたものが下の表です。ほとんどの求人が一都三県に集中していることがわかります。
地域 | 求人数 |
一都三県 | 10,278 |
一都三県以外の関東地域 | 276 |
中部・東海 | 754 |
関西 | 1463 |
中国・四国 | 248 |
九州・沖縄 | 418 |
北海道・東北 | 308 |
海外 | 382 |
一都三県に次いで求人数が多いのは、大阪を中心とした関西エリアですが、その数は極端に少ないです。この点はtype転職エージェントのデメリットといえます。
つまり、type転職エージェントを利用するのに適しているのは、一都三県への転職を考えている人です。そのほかの地域への転職を考えている人にはおすすめできません。
大手企業の研究職や開発職の求人は、東京などの大都市に集中しています。また、規模が小さくても関東地方に基盤がある会社であれば、type転職エージェントが得意としています。
地方都市の求人が全くないわけではありませんが、希望条件によっては求人を全く紹介してもらえない可能性もあるので、注意が必要です。
さまざまなエンジニア(技術職)の求人を多く取り扱っている
エンジニアと一言でいっても、「webエンジニア」「システムエンジニア」「ネットワークエンジニア」「機械エンジニア」など専門分野によって、細かく分類することができます。
これらのエンジニアは、既存の知識や技術を駆使して新たな製品を生み出す開発職であることが多いです。そして、これらのエンジニアの転職は、type転職エージェントが得意としており、ホームページにも以下のように記載されています。
実際に取り扱っている求人例を示します。下の求人は、ネットワークエンジニアを募集しています。顧客の大規模システムの構築や、既設のシステムの性能改善が主な仕事内容です。
このようなエンジニアの求人を多く取り扱っていることも、type転職エージェントの特徴の1つです。
キャリアアドバイザーが求人紹介前に面談を行う
転職の失敗は、あなたの希望と紹介された求人にミスマッチがあったときに発生します。そしてtype転職エージェントでは、ミスマッチを防ぐためにキャリアアドバイザーと事前面談を行います。
面談では、あなたのこれまでの経験や業績、転職を考えた理由などを確認されます。面談時間は90分で、しっかり時間をかけてあなたの転職に対する考えや希望を確認していきます。
なお、面談場所はtype転職エージェントを運営している株式会社キャリアデザインセンターのオフィスです。東京メトロ丸の内線の赤坂見附駅から徒歩1分の場所にあります。一都三県に住んでいれば、アクセスはよいでしょう。
直接キャリアアドバイザーと顔を合わせて面談をすることで、今後のキャリアのビジョンを共有することができます。
取り扱う求人の応募年齢は20歳~35歳
ここまで、type転職エージェントの特徴について紹介してきました。しかし、一都三県への転職を考えている人のすべての人がtype転職エージェントを利用できるわけではありません。
type転職エージェントを利用できるのは、年齢が20歳~35歳までです。それ以上の年齢になると登録しても、「紹介できる求人がありません」と断られることがあります。
私の知り合いは36歳で勤務希望地を東京にしていましたが、以下のようなメールがきて断られたと教えてくれました。
転職を考えている人のなかには、40代で管理職のポジションを狙って転職をする人もいます。そのような人はほかの転職エージェントを利用した方がよいです。
一方、20代から30代前半で、東京を中心としたエリアへの転職を希望している人には、type転職エージェントは強い味方になってくれます。
type転職エージェントの使い方・流れ
type転職エージェントのサービスを受けるためには、どのような手続きをすればよいのでしょうか。続いて、type転職エージェントの使い方について解説していきます。
1.公式サイトから登録する
type転職エージェントの登録は公式サイトから簡単にできます。氏名や生年月日などの基本的な情報と、現在の就業状況や、直近の経験職種、転職回数などを選択することですぐに登録できます。
登録が終わると、マイページが開設されます。マイページにあなたの転職への考えや想いをよりくわしく入力していきます。項目数は多いですが、あなたの希望に近い求人を紹介してもらうためにも、頑張って入力しましょう。
キャリアアドバイザーは入力された情報を基に、あなたに合った求人を探して紹介してくれます。そのため、入力する内容はあなたの希望を正直に入力するようにしましょう。
職務経歴書や履歴書もアップロードする必要がありますが、このときのアップロードしたものがそのまま転職希望先に送られることはありません。キャリアアドバイザーがあなたに求人を紹介するための判断材料に使うだけなので、書けるだけの内容を書くようにしましょう。
2.キャリアカウンセリングを受ける
キャリアカウンセリングはキャリアアドバイザーがあなたに合った求人を紹介するために必要な情報を得るための場です。したがって、あなたの転職に対する考え方や、悩んでいることを正直に話す必要があります。
もし、今すぐに転職をするつもりがないのであれば、そのまま伝えて構いません。キャリアアドバイザーはあなたの意見を尊重しつつ、プロの視点から転職活動のアドバイスをしてくれます。
3.求人の紹介を受け、気になる求人があればエントリーする
キャリアカウンセリングが終わると、求人の紹介が始まります。紹介された求人は、マイページの求人一覧から確認することができます。
求人票の詳細を確認して、気に入った求人があればエントリーしてみましょう。エントリーの意思をマイページ上で示せば、あとはキャリアアドバイザーが手続きを代行してくれます。
そしてエントリーの際には、職務経歴書を転職希望先に提出する必要があります。サービスの登録の際に作成したたたき台を、キャリアアドバイザーの添削を受けることで洗礼されたものに仕上げていきます。
4.面接対策も実施してくれる
書類選考を通過したら、次は面接対策をしなければなりません。type転職エージェントでは面接対策として、想定質問を提示してくれたり、模擬面接を実施してくれたりします。
面接は企業に赴いて、採用担当者や将来の上司になる人と直接会って話をしなければなりません。面接で緊張をしない人はいないですし、印象が悪いと不採用になる可能性も十分あるので、万全の対策をする必要があります。
また、type転職エージェントのマイページから「転職ノウハウ」をクリックすると、転職に関するさまざまなコラムを閲覧することができます。
例えば、「第二新卒の転職」「30代の転職」「未経験の職種への転職」などについて、有益な情報を紹介してくれています。どの職種の人でも参考になるような情報が含まれているので、時間があるときに確認しておくとよいです。
なお、ここまで紹介したサービスはすべて無料で受けることができます。料金を請求されることは一切ないので、サービスを使い倒すようにしましょう。
5.退会の手続きはマイページから簡単にできる
もしこれ以上のサービスを受けたくない場合は、退会の手続きをすることでサービスを終了させることができます。
退会の手続きは、マイページから行うことができます。下図のボタンをクリックし、決定をするだけで登録データは削除されます。
なかなか気に入る求人を紹介してもらえなかったり、担当者との相性が合わなかったりする場合には、簡単に退会の手続きをすることができるので安心して利用することができます。
type転職エージェントを活用して、転職を成功させる方法
登録が終わると、さまざまなエージェントのサービスを受けることができます。これらをうまく活用することで、効率よくあなたが満足できる転職成功につなげることができます。
続いて、type転職エージェントのサービス内容について具体的に紹介します。
求職者に対して手厚いサービスを提供している
冒頭でも触れましたが、type転職エージェントの知名度は決して高くないです。その影響もあり、登録者数は大手の転職エージェントと比べると少ないです。
しかし、登録者数が少ない分、他社と比べて丁寧なサービスが受けられるというメリットがあります。
私が転職活動をしたときも、転職エージェントによって対応の仕方は大きく異なっていました。メールでアドバイスを求めても、返答までに1週間ほどかかるような転職エージェントもありました。
一方で、私の知り合いがtype転職エージェントを利用して転職活動をしたときは、担当者が熱心にアドバイスをしてくれたと話してくれました。
転職活動を何度もしたことがあり、自信をもって転職活動ができる人はほとんどいません。ほとんどの求職者は、何かしらの不安を感じながら転職活動をしています。
キャリアアドバイザーに気になる点を相談しながら、不安を1つずつ解消していくようにしましょう。
非公開求人を紹介してもらい、転職を成功させる
type転職エージェントを利用するメリットは多いですが、そのなかの1つに非公開求人を紹介してもらえることがあります。非公開求人は転職エージェントのホームページから検索をしても、閲覧することはできません。
そして、取り扱っている求人の約80%は非公開求人です。type転職エージェントのホームページにも以下のように示されています。
非公開求人は、採用する企業側の事情で公にできない求人です。つまり非公開求人に出会うためには、転職エージェントを利用してキャリアアドバイザーから紹介してもらうしかありません。
非公開求人には、公開してしまうと応募が殺到してしまい、採用する企業側が選考に苦労してしまうようなものもあります。私が転職活動をしたときには、世界トップクラスの大手製薬会社の求人にも関わらず、未経験者でも応募できるような開発職の求人を紹介してもらいました。
その求人の提示年収は、未経験者が応募できる求人としては破格の金額でした。ただし、選考課程には英語面接があり、内定までのハードルは決して低いものではありませんでした。しかし、このような求人は非公開求人でなければ出会うことはできないと考えてください。
キャリアアドバイザーは、あなたの経歴、希望条件に合わせて、非公開求人のなかから求職者が納得できるような求人を紹介してくれます。
担当者との相性は運次第
エージェントサービスに申し込むと、担当者があなたの転職をサポートしてくれます。しかし、このときの担当者はあなたが選ぶわけではなく、希望する職種によってエージェント側が決めます。
担当者のなかには経験が豊富で、実力がある人が多いですが、なかには経験が浅く、仕事が遅い人も含まれます。そのような担当者に当たると思うように転職活動が進められず、ストレスを感じることもあるでしょう。
ほかにも、女性が転職活動をするときに、「できれば女性の担当者に相談したい」と考える人もいると思います。しかし、基本的には求職者が担当者を選ぶことはできません。
私が転職活動をしたときに担当してくれたほかの転職エージェントの担当者は、転職の進め方がどうしても相性が合わず、結局最後まで利用することはありませんでした。
私は当時、すぐに転職をするつもりはなかったのですが、その担当者は私の都合をあまり聞かず、どんどん話を進めようとしました。このように、経験豊富な担当者であっても、求職者の考えに寄り添ってくれなければ、最後まで信頼して利用することはできません。
そして、このようなリスクを回避するためには、複数の転職エージェントを利用することが大切です。私も転職活動をするときには5社に登録し、転職活動をしました。もちろん転職エージェントごとの特色もありましたが、担当者による違いも大きいことも感じました。
type転職エージェントの特徴を理解した上で、転職失敗のリスクを少しでも減らすために、複数の転職エージェントを活用するとよいです。
type転職エージェントを利用して、希望の転職を実現する
type転職エージェントは、主に東京を中心とした一都三県への転職に強みがある転職エージェントです。大手の転職サイトと比べると取り扱っている求人数では見劣りがするものの、関東地方の企業との独自のつながりにより、独自性のある求人を取り扱っています。
また、type転職エージェントは地域だけでなく、求人の応募年齢も20歳~35歳に限定しています。
type転職エージェントのサービスは、公式サイトから申し込むことで受けることができます。すべてのサービスを無料で受けることができ、エントリーの代行や、職務経歴書の添削、面接対策など、充実した支援が整備されています。
そして、非公開求人を紹介してもらうことで、あなたの転職が納得できるものになる可能性は一気に上がります。type転職エージェントを利用して、優れた中途採用の求人を見つけるようにしましょう。