研究職や開発職への転職をするときに、多くの人が転職エージェントを活用します。自力で求人を見つけて、満足できる条件での転職を成功させることは不可能に近いからです。

転職をサポートしてくれる多くの転職エージェントが存在するなか、多くの転職希望者が利用する転職エージェントがdoda(デューダ)です。

dodaは業界トップクラスの求人数を取り扱っているだけでなく、求職者に対して多くのサービスを提供しています。これらをうまく活用することで、納得できる転職を成功させることができます。

ここでは、dodaの評判・口コミについて、私が実際の転職活動で利用した経験も含めて紹介します。

dodaを利用するメリットとデメリット

まずは、dodaの特徴や強みを整理し、利用するメリットとデメリットについて紹介します。

求人数が業界トップクラスに多く、全国各地に転職可能

dodaを利用する最大のメリットは、取り扱っている求人数が業界トップクラスに多いことです。取扱い求人数は約10万件であることがホームページに示されています。

取り扱っている求人数が多いということは、それだけ満足できる求人に出会える可能性が高いといえます。私がdodaを利用したときも多くの求人を紹介してもらい、「エントリーしてみたい」と思える求人は他社と比べて多かったです。

そして、dodaは全国各地の求人を取り扱っています。転職エージェントによっては関東圏、関西圏以外の求人をほとんど取り扱っていませんが、dodaは地方都市の求人も多く取り扱っています。

例えば、求職者が住んでいる都道府県ごとに求人を紹介してくれるサービスもあります。私は岡山県に住んでおり、以下のようなメールで求人を紹介してもらいました。

実際に紹介してもらった求人票の一部を紹介します。以下に紹介する求人は、大手化学メーカーの技術職を募集しています。

なお、紹介してもらえる求人なかには研究職や開発職以外にも、エンジニア、営業職、購買部、人事部などの求人も含まれています。

このように、大都市だけでなく地方都市の求人も多く取り扱っているので、どの地域に住んでいる人でもdodaを利用することができます。

担当者の対応が早い

dodaへの登録は公式サイトから行うことができます。そして、登録が完了すると、すぐにdodaから登録した電話番号に連絡が入ります。私の場合は、登録が完了して10分後に面談の日程調整依頼の電話がかかってきました。

登録、その後のキャリアアドバイザーとの面談が終わると、職務経歴書を作成します。このときキャリアアドバイザーが添削をしてくれて、添削のやり取りはメールで行います。

職務経歴書の作成が終わると、求人へのエントリーが可能になります。気になる求人があれば、キャリアアドバイザーに「エントリーしたい」とメールで伝えるだけで大丈夫です。

このような流れでキャリアアドバイザーとやり取りをしながら転職活動を進めます。そして、私に就いた担当者は、求人の紹介、職務経歴書の添削、エントリーの手続き、いずれも対応が早かったことが印象的でした。

職務経歴書の添削は、朝私が出勤前に担当者へメールすると、日中には返信がありました。社名は伏せますが、他社の転職サービスを利用したときには、職務経歴書の添削の返信に1週間かかった企業もありました。

また、私は担当者にメールでエントリーの依頼をしました。そして、その2日後には以下のように「書類選考を通過したので、面接日時の調整をします」と連絡をもらうことができました。

このように私の経験では、dodaの担当者の対応は早く、転職活動をスムーズに進めることができます。

スカウトサービスを活用して職種の選択肢を増やす

dodaは転職エージェントが求人を紹介してくれる以外にも、「スカウトサービス」を整えています。スカウトサービスを有効利用することで、転職活動を効率的に進めることができます。

スカウトサービスでは、あなたがdodaに登録した情報が求人を出している企業に公開されます。そして、企業側からあなたに「エントリーしてみませんか」とスカウトのメールがきます。

実際に送られてくるメールは以下のような内容です。

なおスカウトサービスでは、あなたの氏名や住所は企業側に公開されません。そのため、現在在籍している会社に転職活動をしていることを気づかれることなく、安心して転職活動を行うことができます。

実際に送られてくる求人は、あなたの希望に近いものもありますが、「なぜこのような求人が送られてくるのだろう」と感じるような求人もあります。

私の場合は、製薬業界と化学業界の研究職か開発職で希望を伝えていましたが、以下のような全く関係ない求人も紹介されました。

スカウトサービスはあなたが登録した条件で、少しでもマッチすれば求人紹介の対象となります。例えば、普通自動車運転免許があれば、営業職の求人を紹介されることがあります。

dodaの担当者にスカウトサービスについて質問すると、「『こんな求人にもエントリーできるんだな』という気持ちで求人を見てもらうとよいかもしれません」と返答をしてくれました。

表現を変えると、あなたが考えもしなかった職種の求人に出会える可能性があります。これまでの職務経験を活かして新しい業界にチャレンジできるかもしれません。

スカウトサービスを利用することで、転職の幅を広げることができるかもしれないので、利用する価値はあるサービスといえます。

関東・関西以外の地方都市でもキャリアカウンセリングを受けられる

会員登録後のキャリアカウンセリングは、dodaを運営しているパーソルキャリア株式会社のオフィスで行われます。パーソルキャリア株式会社のオフィスは、大都市部だけでなく一部の地方都市にもあります。

ホームページ上にキャリアカウンセリングの場所が紹介されていますが、下に示すように都市部以外でも面談は可能です。北海道や九州(福岡県)でもキャリアカウンセリングを受けることができます。

多くの転職エージェントは、面談の対応が可能なのは関東・関西エリアだけです。そのため、求人紹介を受ける前に担当者と直接会って相談をしたい人にはdodaは適した転職エージェントです。

dodaで取り扱っているのは研究職・開発職の求人だけではありません。ほかにも以下のように営業職、医療系専門職など、あらゆる職種の求人を取り扱っています。

これらの職種は全国各地で募集しています。あらゆる職種の求職者に対応するために、地方都市でもキャリアカウンセリングを実施しています。

ただし、研究職・開発職への転職を考えている場合は注意が必要です。これらの職種の求人は関東圏や関西圏に集中しています。逆に、地方都市での求人は都市部に比べると少ないです。

このような求人のエリアの特徴から、地方都市では面談を断られることもあります。私の友人は岡山県に住んでいて、以下の写真の岡山オフィスでの面談を希望しましたが、断られていました。

私の友人は製薬業界を第一志望にしていました。そして、製薬業界のサポート部隊が東京と大阪にしかないことから、岡山オフィスでの面談を断られ、電話でのキャリアカウンセリングを受けたそうです。

しかし、担当者と直接会うことができなくても、電話でのキャリアカウンセリングを受けることで、あなたの希望や転職に対する想いを伝えることはできます。私がdodaを利用したときも電話でのキャリアカウンセリングでしたが、納得できる条件の求人を紹介してもらうことができました。

このように、対面形式の面談を受けることができなくても、あなたの希望に沿った求人を紹介してもらうことはできるので、悲観する必要はありません。

求人紹介のメールが多いことはデメリット?

dodaの評判や口コミをインターネットで調べると、「メールが多い」というコメントを多く見つけることができます。実際に私が転職活動でdodaを利用したときにも、毎日10通以上のメールが届きました。

ほとんどのメールは求人の紹介です。具体的には、さきほど紹介したスカウトサービス、dodaの採用プロジェクト担当者からのメールなどです。

たしかに毎日多くのメールが送られてくるので、毎日閲覧するのは大変かもしれません。しかし、そのなかにはあなたが希望している条件に近い求人も含まれています。そして、ここまで多くの求人を毎日紹介してくれるような転職エージェントはほかにありません。

求人紹介のメールが多いことはデメリットではなくメリットと考えると、少しでも多くの求人に出会うことで、満足できる転職を成功させやすくなります。

dodaの登録方法・使い方

ここまでdodaの特徴を紹介してきました。続いて、実際にdodaの転職サービスを受けるために必要な登録の方法、使い方を説明します。

1.公式サイトから登録する

まず、dodaへの登録は公式サイトから行う必要があります。登録画面で以下の項目を入力または選択することで登録は完了します。

  • 学歴
  • 職務経歴
  • 希望条件

また登録のときに、前の章で紹介したスカウトサービスを受けるかどうかを選択できます。希望しない場合は、以下の画面のチェックを外すだけで大丈夫です。

登録のために入力する項目は多いですが、すべてを詳細に入力する必要はありません。特に「転職理由」「希望条件」などは、あとで実施されるキャリアカウンセリングのときに担当者に直接伝えることができます。

ここまでの作業が完了するとマイページが開設されます。そして、今後あなたの転職をサポートしてくれる担当者から、キャリアカウンセリングの前までに行ってもらいたい内容がメールで送られてきます。

具体的には、マイページからあなたの履歴書(WEB履歴書)の更新と職務経歴書の作成をしなければなりません。キャリアカウンセリングまでに職務経歴書を作成してアップロードしておくと、キャリアカウンセリングのときにアドバイスをもらうことができます。

私の場合は初めての転職活動だったので、どのように職務経歴書を作成すればよいか全くわかりませんでした。実はdodaでは、以下の図のようにホームページ上にさまざまな職種に対応した職務経歴書のテンプレートが準備されています。

このテンプレートを利用することで、簡単にたたき台を作成することができます。私も担当者の方には申し訳ないと感じながらも、雑な内容の職務経歴書を作成してアップロードしたのを覚えています。

2.キャリアカウンセリングを受ける

キャリアカウンセリングは対面形式か電話で行いますが、前の章で紹介したように、あなたの住所や希望する職種によっては対面でのキャリアカウンセリングが難しい場合もあります。

キャリアカウンセリングでは、あなたが転職を考えるようになったきっかけから、これまでの職歴や転職歴について、希望の条件(職種、勤務先、年収)などについて根掘り葉掘り質問されます。

担当者の顔が見えない状態でのカウンセリングでしたが、希望を十分に伝えることができました。したがって、都市部に住んでいなくても安心してカウンセリングを受けることができるでしょう。

3.職務経歴書の添削サービスを受けると、求人にエントリーできる

キャリカウンセリングを受ける前に職務経歴書をアップロードしておくと、キャリアカウンセリングのときにアドバイスをもらえます。私の場合は、未経験の業界・職種への転職を希望していたので、これまでの経験をどのようにアピールすればよいかについて具体的なアドバイスをもらうことができました。

なお、職務経歴書が完成するまでは、気になる求人を見つけてもエントリーすることができません。そのため、一先ずはざっくりとした内容でもいいので職務経歴書を作成して、添削を受けるようにするとよいでしょう。

4.マイページにログインし、気になる求人があればエントリーする

紹介してもらった求人は、マイページにログインすることで確認することができます。以下は私がdodaを利用していたときのマイページです。

実際のエントリーは、求人票を開いて「応募依頼する」のボタンを押すだけで簡単にできます。そして、企業へのエントリーの手続きはすべてキャリアアドバイザーが代行してくれます。

そして、dodaを利用して求人にエントリーすると、アンケートに答える必要があります。このアンケートの回答結果は採用する企業にも送付され、採用や入社後の配属の参考に利用されます。

アンケートの内容は、これまでの人生経験について問うものです。そのため正解はありませんし、人生経験の内容や価値観の違いによって回答内容は大きく変わってきます。

ここで嘘をついてしまうと、最終的に転職のミスマッチにつながる可能性があります。私もすべて正直に回答しましたが、書類選考を通過することができました。

このアンケート結果は、入社後の配属や仕事内容にも関わる質問なので、あなたが思ったことをそのまま答えるようにしましょう。

dodaを活用して、転職を成功させる方法

dodaへの登録が終わると、さまざまなエージェントサービスを受けることができます。続いて、dodaのサービス内容について具体的に紹介します。

転職希望者に対して幅広いサービスを提供している

dodaはマイページ上で、求職者に向けた有益な情報をたくさん提供しています。これはすべてを閲覧するのは困難なくらいの情報量です。

求人にエントリーするまでに準備すべき内容、転職体験談、退職のために必要なものなど、転職活動のすべての過程で役立つ情報が紹介されています。

新卒のときの就職活動と比べて、転職で中途採用を目指すときには準備すべき内容が異なります。時間があるときに気になる内容があれば確認してみるとよいです。

また、これらとは別にキャリアアドバイザーがメールで個別のアドバイスをしてくれます。私が転職活動をしたときにも、面接対策で以下のようなメールをもらいました。ほかにも何通かメールでのアドバイスをもらい、とても丁寧な対応をしてくれたことを覚えています。

このようにdodaでは、求職者に対して充実した幅広いサービスを提供しています。しっかり活用することで、あなたの転職を成功に導いてくれるでしょう。

キャリアアドバイザーにLineで相談できる

キャリアアドバイザーとのやり取りはメールで行うことができます。そして、dodaではlineでキャリアアドバイザーに連絡・相談することができます。

そしてパソコンからマイページを閲覧することもできますが、lineから紹介してもらった求人を確認したり、選考状況の確認をしたりできます。

ほとんどの人はスマホを使用しており、lineアプリを利用していると思います。このサービスを使用することで、外出先でも転職活動の状況を簡単に確認することができます。

非公開求人を紹介してもらい、希望に沿った求人に出会う

転職エージェントを活用するとさまざまな転職支援を受けることができるので、転職活動をするときの不安を解消できます。

そして、転職エージェントを活用する最大のメリットは「非公開求人を紹介してもらえること」です。非公開求人とは、採用する企業側の都合で一般には公開されていない求人を指します。

例えば、今後の会社の成長において重要な位置付けのプロジェクトに関する求人であれば、公開してしまうとライバル会社に戦略がバレてしまいます。また、誰もが知っているような大手企業や有名企業であれば、公開してしまうと応募が殺到してしまい、収集がつかなくなってしまう恐れがあります。

このような事態を避けるために、あえて求人を非公開にする戦略をとることがあります。そして、世の中の求人のほとんどは非公開求人といわれています。

dodaは公開求人と非公開求人の比率を公開していません。参考までに、ライバル会社のマイナビエージェントでは、以下のように取り扱っている求人の約80%が非公開求人と紹介されています。ほかの転職エージェントも同じような割合なので、dodaも取り扱っている求人のほとんどが非公開求人であることが予想されます。

そして、非公開求人に出会うためには、転職エージェントに登録する以外の方法はありません。

求人サイトで公開求人だけを検索していても、あなたが閲覧できる求人は求人全体の20%程度です。そのなかにあなたが希望する条件を満たしている求人が含まれる可能性は低いでしょう。

公開求人だけでなく転職エージェントから非公開求人も紹介してもらうことで、納得できる条件での転職を成功させましょう。

担当者との相性は運次第

転職エージェントのサービスを受けるときには、必ずあなたに担当者(キャリアアドバイザー)が就きます。そして、担当者に転職に関する不安、悩みなどを相談し、アドバイスをもらうことができます。

担当者に相談する転職の内容は、今後のあなたの人生に関わる重要な内容です。そのような内容を相談する相手は、信頼できる人でなければなかなか本音で話すことはできません。

また、女性の求職者であれば女性の担当者を希望するかもしれません。今後結婚、出産を希望している場合は、同性の担当者に相談したいと考える人もいるでしょう。

しかし、基本的には求職者が担当者を選択することはできません。

私がdodaを利用したときの担当者は、非常に丁寧に相談に乗ってくれて、信頼できる人でした。その一方で、他社を利用したときの担当者のなかには連絡が遅かったり、相談をしてもこちらが納得できる回答がもらえなかったりして、不信感を抱くこともありました。対応が悪いと、続けて転職支援を受ける気もなくなってしまいます。

このように、担当者とあなたの相性は完全に運次第です。ほとんどの担当者は経験豊富で、実力があります。ただ、どうしてもある一定の割合で経験が足りていない人が含まれます。そのような人に当たってしまうと、ひどい対応をされてしまうかもしれません。

そこで、担当者とのミスマッチを防ぐためには、複数の転職エージェントを活用することをおすすめします。最低でも3社以上の転職エージェントを利用した方がよいです。

なお、他社のサービスを同時に利用していることを担当者に話しても、問題になることはありません。私の場合は、「もし他社から紹介された求人と内容が重複するようであれば早めに言ってください」と言われ、求職者が困らないような配慮をしてくれました。

複数の転職エージェントを利用し、担当者とのミスマッチに対するリスクヘッジをすることで、転職失敗の可能性をより下げることができます。

dodaを利用して希望の転職を実現する

ここでは大手転職サイトが運営するdodaの口コミ・評判について紹介しました。

dodaは業界トップクラスの求人数を取り扱っており、その対象エリアは日本全国です。そのため、登録しておいて損することはない転職エージェントといえます。

dodaの特徴的なサービスの1つにスカウトサービスがあります。スカウトサービスを利用すると、これまであなたが考えもしなかった業界・職種の求人に出会える可能性があります。

dodaのサービスを受けるためには、公式サイトから登録を行う必要があります。登録が完了すると、すべてのサービスを無料で受けることができます。どれだけ利用しても料金を請求されることはありません。

マイページには求職者に向けた転職活動の際に参考になる多くの情報が掲載されており、転職成功のための強い味方になってくれます。

そして転職エージェントのサービスを受けることで、一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえるようになります。非公開求人には一般には公開されていない好条件の求人も含まれている可能性が高いです。

dodaの転職支援サービスをしっかり活用して、満足できる転職を成功させましょう。